プリメド社

書籍詳細

がん末期のログブック-患者になったジャーナリストが書き込んだ500日

表紙

がん末期のログブック-患者になったジャーナリストが書き込んだ500日

高橋ユリカ 著

定価:1,980円(税込)

ISBN 978-4-938866-58-7

A5変形判 163ページ

キーワード
末期がん
闘病記録
緩和ケア
がん治療
ターミナルケア

本書の概要

がん患者としてその日その時、何を思いどう感じたか

ジャーナリストの著者が、がん治療・療養の様子をSNSに最期まで投稿し続けた内容をまとめたもの。どんな状態でも発信し続けた患者視点のがん医療記録。揺れ動く気持ち(落ち込んで、泣いて、怒って、凹んで、立ち直って、受容した)がわかる。

立ち読み動画

内容

■子宮頸がんで大学病院に入院 化学療法+放射線療法

親愛なる皆さま、こんにちは

抗がん剤の点滴が始まり、寝落ちしそう

放射線の副作用が始まり、不快な下痢状態

体重が54キロから50.8まで減ってしまいました

治療経過がよいと伺いました

担当看護師さんを決めてほしいとお願い

抗がん剤と放射線の治療が完了

退院。

■自宅での日常生活に復帰 副作用に悩む日々

まだフラフラ。でも食いしん坊が身を救っています

下痢は楽に…今の悩みは湿疹。超かゆいよ〜

湿疹…皮膚科の先生はあっさり抗がん剤ですねって

急にワインが飲みたく、お寿司が食べたくなって…

検査結果がよくて快気祝い

■投稿を忘れて精力的に活動

下北沢関係のイベントに忙殺される日々

がんが再発

■がんの再発 大学病院に通院と短期入院

月2回の抗がん剤治療始まります

ずっと病気と付き合っていかないといけないみたい

あー。病院の食事から逃れられてよかったo(^^)o

やれるときにやれることをするのが患者学の基本

抗がん剤治療4日間…副作用がきつい

iPadでメール連打

大学病院で次の治療を相談…

夏バテ状態に抗がん剤治療はいかがなものか…

オルタナティブを真剣に考える時期になった

こういう生活を抗がん剤のために手放したくない

大学病院で検査結果を伺ってきました。どきどき…

オルタナティブでベストを尽くしてみたいと決意

ガンの塊を産み落としたあ(◎_◎;) びっくりしたあ

ガンってナウシカのオームみたいなイメージ

お腹の痛い場所はうちじゃないと主治医

病院の主治医が副作用に徹底的に関心なさすぎ…

あまりにお腹が痛いのは強度な便秘だった

検査ではvitalがんも多く見られたとのこと

テニスに復帰しましたあv(^_^v)♪

病状と今後の展望にとっても凹んでしまいました

わたしはコミュニケーション渇望症候群

つらいのはたっぷり寝ても決して爽快感がないこと

ほんとに痛みは生きる喜びを奪いますね

食いしん坊で大食いのわたしが食欲ないなんて…

■異常な小食で栄養失調 大学病院に緊急入院

緊急入院なう…

消化器科の医師に診てもらいたいと主治医に伝えるが…

問題は副作用に関する病院内での他科と連携…

点滴の電動ポンプがピーピーなってうるさくて

病院食…うどんとクリームパンが一緒に

「退院の見通し…たたないですねえ」と病棟主治医

「患者に会う必要はない」と消化器科医師は去った…

朝からネガティブながっかりするような説明が…

食べられないのは腸が部分的に狭窄しているから…

治せないとなると選択肢は非常に難しくなると…

ポジティブ要素を見出し、創り出していくかが勝負

カンファレンスで人工肛門にはしないことに

栄養士にスープを提案

一時帰宅でスープをつくりおき

食事の“食べ出し”を色々試してみる

構内の郵便局に行くと普段の暮らしの匂いがある

やばいなあ(・_・; 食べ出しは危険すぎたか…

腸の炎症は子宮の炎症の広がりという医師のご宣託

不安いっぱいの退院ですが何とか生き延びよう

■自宅で食生活の改善に向けての取り組み

家事のヘルパーさんを真剣に考えた方が…

カロリー摂取のためいろいろな食事をトライアル

朝から便秘でつらい、不愉快、腹痛でダウン

クラス会で料理に気を遣っていただきました

歯と顎を使ってしっかり噛む作業にハマった

胃腸科クリニックでセカンドオピニオン

継続して大学病院に通うのは難しい気がします

会議で垂直に座って話をしていると気持ちは元気

大学病院に引き続き通うことにした

■厳しい体調のなか自宅での療養

便が出なくて…今度はうんざりするほど出続けて

太めのサイズの(便が)出現…涙が出るほど感動

子宮からの液体が出続けて何度もトイレに

狭窄が解消されて食事の幅が広がったが…

がんの数値も大きさも急に悪くなってショック

我が家での会議と忘年会…そして滝のように嘔吐

厳しい体調での新年幕開け。何とか頑張ろうと

40.2kgでかろうじて40キロ代をキープ

一人暮らしの間、どなたかが来て頂けるといいな

■栄養改善のため大学病院に再々入院

栄養が全くとれてない状態なので緊急入院に

二度と大学病院には入院すまいとブチ切れ

介護認定の申請で自分の重症度を自覚することに

CVポートをつけるミニ手術…結構つらかった

介護保険の家事援助の話は驚きばかり

家に帰るとの固い決意で退院

■自宅療養 訪問診療の開始

初めての訪問診療…よい環境が整ったことで安心

CVポート-フィルムをうまく貼れず大騒ぎ

突然の極端な悪寒、発熱

梅ちゃん先生…

自宅でポートの取り外しの手術

「まだやる気まんまんじゃないですか」と梅ちゃん先生

PICCを腕に入れる。ミニ手術とはいえちょっと怖い

社会に出れない疎外感が悲しくなった

まさかの要介護度3!

問題は痛苦しい時間が長いこと

もはやモルヒネ…という提案にギクリ

ほんとは泣き伏したいほどだったのですよね

痛いよ、痛いよと言いながらデザート

痛みどめの薬をうまく使いこなせず…

パリに行きたい…そんなことも叶えられないのかな

在宅ケアを受けるのは結構な出費(>_<)

このまま元気になれたらどんなにいいか…ところが

医師から「来年の旅行は難しい」と遠回しの示唆…

ウォシュレット付きトイレがお出かけ先には必須

■自宅で緩和治療を受けながらポジティブな毎日

お花見で元気になるとのスイッチがONに…

ポートを抜いて点滴に頼らず栄養をとっていこうと

私にとっては感動的なテニス再開日でした

映画の中の相変わらずの“がん患者像”にイライラ

深夜でも薬を届けてくださる薬局にびっくり、感動

梅ちゃん先生にLINEメール報告

ユリカッチ“普通化”に向けて動き始めた…

CT検査。結果、あんまりよくなかったです

「そうだ!京都に行こう」いきなりツアー(^O^)/

京都ツアーの目的は…

無事に京都からの帰還を祝ってもらった夕食

久しぶりにすっかり病人の絶不調が続いています

猛烈な出血。ただでさえ貧血なのにもったいない

ケアマネさん、訪問看護師さん、ヘルパーさん

「そうだ!京都に行こう」第2弾

うっとりする京都ツアー。ところが舞台裏は…

薬による幻覚や不安症はほんとうに恐怖です

出血止まらず、しかも鮮血

一時入院して輸血

リンパ節転移が顕著になっているのです

24時間、10分おきのトイレに気が狂いそう

■最後の入院 ホスピスケアを受けつつ執筆活動

梅ちゃん先生のクリニックに入院しました

もはや真っ直ぐにターミナル患者らしい

覚悟しました。そこでポジティブ思考で立てた目標

とうとうベッドで寝ながら執筆活動を始めた

梅ちゃん先生とお話-がんとのコラボを信じよう

梅ちゃん先生とお話-入院して家事から解放されて

食べて3時間後に必ず苦しくなるのですね

原稿に向かえないのが悔しい日々…

まだ少し生きて本をまとめたいと思います

もはやいつ終わりになってもおかしくない

一歩ずつ階段を毎日おりているようです

9月末の誕生日目標はやめます

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