統合失調症はありふれた病気にもかかわらず病因や発症のメカニズムはいまだに不明で治りにくい。「こころの病」と見られがちだが、こころとはどういうものかについての理解や説明は百人百様で、これでは理解不能となるのはやむを得ない。本書は、難解でもなく通俗的でもなく書かれた。
I 統合失調症が“疾患”になるまで
II 医学的な考え方
III 独特の感じ方
IV 独特の考え方
V 伝わらないコミュニケーション
VI 不適切とされる行動
VII 診断基準にはないが重要な症状
VIII 発病の時期
IX 発病後の経過
X 発病のメカニズム
XI 薬物治療
XII 対応